公共的な空間が今、特にオンラインにおいて、かつてないほど提供されている。それにもかかわらず、若
者文化における公共的なメディア制作の役割は、市民の教育環境としてあまり注目されてはこなかった。本
分析は、若者の取り組みを背景とした、若者と市民参加、メディア公開の関係性を明らかにするものである。
13 歳~17 歳の若者達を対象としたフィンランド若者の声編集委員会の3 年間に渡る研究に基づいたもので
ある。この研究の結果はメディア・リテラシー教育によって若者の市民意識が高められることを示している。
そのプロセスは互いに関連し合う次の3 つの要素から構成される。若者の市民参加(メディア制作を含む)、
メディア公開、学びの共同体として理解される教育のあり方である。それらは社会に影響を与えるという若
者達の感覚を養い、伝統的な市民参画と同様にオンライン参加を促し、異なる世代間の対話の増加に有効で
あることを明らかにする。