本稿は、生徒が能動的に現代世界に参加するために求められる能力を発達させることを主張し、教育や教
育カリキュラムの観点から、メディア情報リテラシーを分析するものである。カリキュラム開発の政治的・
技術的な構成要素は我々が構築したいと望む社会のタイプを反映することについて考察する。同様に、すべ
ての子どもおよび大人が、学習への期待やニーズ、および学習形態に応じた教育を受ける権利の保証を目指
し、参加と平等の機会を保証する教育の観点としてインクルーシブ教育の概念を示す。「グロ・ローカル」
カリキュラムの概念では、グローバルとローカルな現実の間を往還できるような生徒の能力を発達させるも
のであること、学校を日常生活の状況に近づけようとするものであることを論じた。分析はメディア情報リ
テラシーがカリキュラムにおいて教科横断的であるべきだと結論づける。それは、他の考え方との間や、高
度な教師教育や、教師間のスムーズなコミュニケーションや、参加の合意形成の過程における充実したイン
クルーシブ教育の提案で求められてきたものである。