年代の初めに民間のラジオ、テレビ界は、トルコメディアの新しい機構への第一歩を踏み出した。当
時、一般の人々、特に子どもたちへのメディア・リテラシー、メディア教育に対する関心は存在しなかった。
過去においてもメディア・リテラシー教育で強調されるのは、子どもや若者をメディアの有害な影響から守
ることだった。このことはのちに批判的
クリティカル・
思考
シンキング
やメディア・メッセージをつくり出すスキルの発展につな
がった。このような視点は、メディア・メッセージの政治的社会的経済的な意味合いを強調し、メディアを
有効に使う重要さを強めるものとなった。トルコにおけるメディア・リテラシーと教育は、2006-07 年度
の国の教育省とラジオテレビ最高会議(RTÜK)との協定によりはじまった。メディア・リテラシー・コー
スはそれぞれ次のような内容となっている。コミュニケーション入門、マスコミ、メディア、テレビ、家族
や子どもとテレビ、ラジオや新聞雑誌とインターネット。この学習は、トルコでメディア・リテラシー、メ
ディア教育の名でこれまで行われたこと、また将来達成すべきことを表すクリティカルな方法を使っている。
メディア・リテラシーや教育を通じて、クリティカルな理解や問いは今なお大変重要である。民主主義、シ
ティズンシップ、人権、表現の自由、自己確立、人口問題、女性といった重要な問題では、メディア・リテ
ラシーや教育の範囲で考えることが必須となっている。