メディアに関する教育は疑いなく必要なものであり、通常の教育では徐々に取り入られているが、あまり
満足のいく状況ではない。こうした教育は、教育事業に対して何らかの責任を引き受けるメディア・セクタ
ーの努力で直接教育するのではなく、放送を教育が伝えようとする価値と調和させることによって具体化さ
れなければならない。視聴覚評議会は、メディア教育を推進する役割を果たすことができる。子どもたちの
日常を取り巻くテレビやインターネット、その他の画面を適切に使うように、教育制度において子どもたち
に教える責任を果たす手助けもする。同時にこれらの評議会は、メディアで働く者が視聴覚コンテンツにつ
いての法律を自由かつ責任をもって主張し解釈するよう支援し、その結果自主規制を促す。本稿は、カタル
ーニャ視聴覚評議会がメディア・リテラシーを促進するなかで蓄積してきた経験を紹介し、必ずしも意見の
共有や一致がみられない論争点を議論するために、多様な利害関係者を満足させるうえでの識見を提供する。